子猫の可愛らしい仕草に心が癒やされる一方で、「いつまでこんなに暴れるの?」と疑問に思ったことはありませんか?
子猫は、元気いっぱいで遊び好きで、飼い主を困らせることも多いものです。
その中でも、夜中に走り回ったり、家具やカーテンを引っかいたりする「暴れん坊期」は、飼い主にとっては悩みの種かもしれません。
この記事では、子猫がなぜ狂ったように走り回りのか、その背後にある理由を解き明かし、飼い主がどのようにして落ち着かせるかをお伝えします。
子猫の暴れる行動はいつまで?
子猫の暴れる行動は、一般的に生後3~5ヶ月頃から2歳頃までがピークと言われています。
その後は、徐々に落ち着いてくるようになるでしょう。
ただし、これは一般的なケースであり、子猫によっては早くから落ち着いた行動を示す子もいます。
逆に成猫になっても活発で遊び好きな子も珍しくありません。
私の飼っている猫は、成猫になっても時々狂ったように走り回ったり暴れたりしています。
こうした行動パターンの変化は、人間の子供の成長にも似ています。
子猫の走り回る行動も、ある種の「成長過程の一環」と考え、適切な対応と少しの忍耐が必要です。
子猫が暴れてから収まるまでの時間
子猫が暴れる行動が始まってから収まるまでの時間は、短ければ15分、長くても30分ほどと言われています。
もちろん、猫の性格によって若干の違いがありますが、ほとんどの場合、猫が疲れたり満足したりすれば終わるでしょう。
子猫の成長段階と行動特性
子猫は、生後から1歳までの期間で、急激な成長と変化を遂げます。
その成長に合わせて、行動特性も大きく変化していくのです。
- 生後0〜2ヶ月頃
生後0〜2ヶ月頃の子猫は、まだ母乳で育っています。
この時期は、体温調節や排泄など、基本的な生活習慣を身につけていきます。
さらに、この1ヶ月で
これらの新しい行動も見受けられるようになります。
- 生後2〜3ヶ月頃
この時期になると、永久歯の生え始めやさまざまな新しい行動への挑戦が始まります。
そして、好奇心旺盛になり、新しいものや場所に興味を持ち始め、遊びを通じて、運動能力や狩猟本能を磨いていきます。
この頃には、やんちゃ盛りで、兄弟猫と走り回ったりしてたにゃ。
ちなみに、多くの場合、生後2ヶ月ほどでドライフードに切り替えることが一般的です。
与えるフードに迷った際は、獣医師に相談することをおすすめします。
- 生後3〜6ヶ月頃
生後3〜6ヶ月頃の子猫は、急激な成長期を迎えます。
この時期は、体格や運動能力が急速に向上し、活発に動き回ります。
ジャンプ力も向上して、キッチンカウンターやテーブルなど、どこでも登りたがるようになり、飼い主にとって大変な時期となりました。
また、社会性を身につけていくため、他の猫や飼い主とのコミュニケーションを積極的に行うようになります。
生後6〜12ヶ月頃
生後7ヶ月ごろから発情や性衝動が始まり、8~9ヶ月になると、成猫に近い鳴き声や体の大きさに発展します。
その後の成長は緩やかになり、1歳になると「成猫期」と呼ばれる時期がやってきます。
しかし、まだまだ遊び盛りの時期です。
子猫の頃よりも体が大きくなった分、運動もより激しく、元気に走り回る時間も増えました。
1歳以降
1歳以降の子猫は、成猫となります。
この時期は、成猫としての社会生活を送るようになり、性格や行動も完全に定まってきます。
成猫になる年齢である1歳から1歳半頃には、早くから落ち着く性格の猫もいます。
これは人間で言えば、17歳くらいの頃に相当しますね。
猫が狂ったように走り回る理由とは?子猫だけでなく成猫でも暴れる理由や注意することなど解説しているので、気になる方は参考にしてください。
子猫が暴れる原因とは?
子猫が暴れる理由には、驚くべきエネルギーと好奇心が絡んでいます。
子猫が暴れる原因として
- 野生の本能
- ストレス
- 好奇心旺盛な性格
- 夜行性
- パニック
これらのことについて、詳しく解説していきます。
野生の本能
子猫は、野生の猫の祖先から受け継いだ本能を持っています。
その中でも、狩猟本能は、子猫の暴れん坊期の原因の一つと考えられています。
野生では、狩りや遊びを通じて生存スキルを磨くため、エネルギーを発散することが不可欠でした。
家庭環境でも、この本能が残り、遊びを通して狩りの模擬や身体の柔軟性を向上させるのです。
ストレス
時折、子猫が暴れるのは彼らが抱えるストレスのせいかもしれません。
新しい環境や急な変化、他のペットとの関わりなどが彼らを不安にさせ、エネルギーの発散が暴れる形で表れることがあります。
飼い主は、子猫が抱えるストレスを理解し、安心感を提供することで、彼らがより安定した行動を示す手助けができるでしょう。
好奇心旺盛な性格
子猫が暴れるのは、彼らが好奇心旺盛な性格を持っているからかもしれません。
新しいものや場所に興味を持ち、積極的に調べようとするのです。
子猫は、おもちゃや、家具やカーテンにじゃれついたり、追いかけ回したりするのが楽しいにゃ
これは、子猫が好奇心を満たすための行動なのです。
この行動は彼らの成長に欠かせないものであり、遊びを通して学び、身体を鍛えています。
夜行性
猫は、もともと夜行性の動物です。
つまり、夜が彼らの活動時間なのです。
夜になると、獲物を捕らえるために、狩猟本能が活発になります。
また、子猫は、母猫や兄弟猫と遊ぶことで、運動能力や狩猟本能を磨いていきます。
そのため、夜中に子猫が狂ったように走り回ったり、家具やカーテンを引っかいたりするのは、子猫が夜行性であるためと考えられています。
パニック
子猫は、パニックになると、暴れたり、攻撃的になったりすることがあります。
パニックの原因としては、以下のようなものが挙げられます。
子猫は、聴覚や嗅覚が鋭く、周囲の変化に敏感です。
そのため、大きな音や、知らない人や動物を見ると、パニックを起こすことがあります。
また、子猫は、まだ体も小さく、弱いため、痛みや恐怖を感じると、パニックを起こしてしまうのでしょう。
子猫の暴れる行動を落ち着かせる方法
猫の運動会が賑やかになるほど、騒音も増えてしまいます。
夜寝るのが難しくなったり、マンションなどでは近隣への迷惑も気になりますよね。
猫の運動会を抑えたいと考える飼い主もいるでしょう。
ただし、猫の運動を完全に止めさせるのは難しく、無理に制止すると猫にストレスを与えることになります。
子猫の暴れる行動を落ち着かせるためには、以下の方法があります。
- 子猫のエネルギーを消費させてあげる
- 子猫のストレスを溜めさせない
- 子猫が一人遊びできるようにする
- 子猫とのスキンシップをとる
- 子猫が落ち着くまで放っておく
子猫のエネルギーを消費させてあげる
子猫のエネルギーを消費させてあげることで、暴れるのを防ぐことができます。
飼い主が忙しくてじっくり遊べない時や、昼間は留守にする際には、子猫が一人でも楽しめるおもちゃを用意しておくと良いでしょう。
キャットタワーなどを設置すると、体を動かせることができ、狂ったように走り回る頻度が減ります。
寂しさから走り回る子猫も、気を紛らわせられるでしょう。
ただし、子猫は持久力がまだ発展途上なので、無理せず1回の遊ぶ時間は10~15分にしておくのが良いでしょう。
子猫のストレスを溜めさせない
子猫は、ストレスを溜め込むと、暴れやすくなります。
環境の些細な変化や飼い主の態度、また同居猫との関係により、ストレスを感じるケースもあります。
人間もむしゃくしゃすると、思い切り体を動かしてストレスを発散することでスッキリすることがありますね。
猫も同じような感じ方をするかもしれません。
子猫が一人遊びできるようにする
子猫の暴れる行動を落ち着かせるためには、子猫が一人遊びできるようにすることが大切です。
子猫は、好奇心旺盛で、遊びが大好きな生き物です。
そのため、飼い主と遊べない時間も、一人で遊べる環境を用意してあげましょう。
ボールや猫じゃらしなど、猫が持ち運ぶことのできるおもちゃではなく、固定されたおもちゃが効果的です。
さらに、タイマー機能があると良いでしょう。
ただし、猫の性格によってはおもちゃに興奮しすぎて余計に暴れることがあるため、様子を見ながら試してみてください。
子猫とのスキンシップをとる
子猫の暴れる行動を落ち着かせるためには、子猫とのスキンシップをとることも大切です。
子猫は、飼い主とのコミュニケーションをとることで、安心感や信頼感を得ることができます。
昼間、飼い主があまり家にいないと、子猫はとても寂しさを感じてしまうにゃ
帰宅したら、子猫にたくさん話しかけたり、撫でてあげたりして、スキンシップをとってあげてください。
子猫が落ち着くまで放っておく
子猫が暴れるのを落ち着かせるためには、子猫が落ち着くまで放っておくことも有効です。
子猫は、興奮したり、ストレスを感じたりすると、暴れることがあります。
そのようなときは、無理に子猫をなだめようとすると、かえって興奮させてしまうことがあります。
走り回る子猫の周りに、割れ物や刃物などがあれば、迅速に片付けましょう。
ただし、子猫の首に紐が絡まっていたり、命に危険が及ぶ可能性がある場合は、タオルで慎重に体を包んで安全に捕まえるよう心掛けましょう。
子猫が暴れる時の対策
猫が狂ったように走り回る「運動会」が始まると、なかなか収拾がつかないことがあります。
時には家の中の物が壊れることもあるかもしれません。
だからこそ、猫の運動会に備えて、家の中の対策をしておくと良いですね。
- 壊れて危険な物は片づける
- 床にマットを敷く
壊れて危険な物は片づける
子猫が暴れる時に大切なのは、安全な環境を作ることです。
壊れて危険な物は、子猫が暴れても大丈夫な場所に片づけておきましょう。
我が家の猫たちが運動会で暴れた朝は、テーブルの上に置いていた物が落ちていたり、水がこぼれていたり、後片付けが大変です。
また、子猫が家具や壁を傷つけてしまうこともあります。大切な家具や壁には、猫用の爪とぎを設置しておきましょう。
子猫が安全な環境で過ごせるように、飼い主がしっかりと対策をしましょう。
床にマットを敷く
フローリングの床では、猫が狂ったように走り回るとバタバタ音が結構気になります。
一軒家なら問題ありませんが、マンションでは階下への騒音が気になりますね。
その際には床にカーペットを敷くと良いでしょう。
特にオススメなのはタイルカーペットです。
自然吸着型のタイルカーペットは汚れた部分を取り外して交換したり洗ったりできます。
また、キャットタワーの下にはコルクマットなど、衝撃を吸収しやすいマットを置くと効果的です。
コルクマットは猫が爪を研ぐのに適した素材で、手頃な価格で何度も交換できるのでおすすめです。
子猫が暴れるのはいつまで?のまとめ
元気いっぱいの可愛い子猫、でも、暴れると困ってしまいますよね。
この記事では、子猫が暴れる理由と、その対策について紹介しました。
子猫が暴れる理由
子猫が暴れる時の対策
子猫期の騒動も、彼らとの絆を深める冒険の一環。
楽しい共同生活を築くために、成長とともに変化する子猫の行動を理解し、寄り添いながら共に成長して行くことが大切です。
焦らずに、上記のような対策を試し、子猫の成長を見守ってあげましょう。
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