「楽しみにしていたホームステイの受け入れでトラブルが・・・」
「みんなどうやって乗り越えているの?」
ホームステイで留学生を受けいれた時には、何かしらトラブルって発生しやすいものです。
しかし、トラブルを乗りきるための「対処法」が分かっていると安心できますね。
ここでは、ホームステイでよく起こってしまうトラブルと、対処法を紹介していきます。
ぜひ、参考にしてみてください。
ホームステイ受け入れトラブル:時間
ホームステイ受け入れのトラブルで最も多いのが「時間」のトラブルとなっています。
- 食事の連絡がない
- 門限を守ってくれない
- シャワー(お風呂)が長い
これらのトラブルの内容を1つずつ解説していきます。
食事の連絡がない
おおむね留学生側に原因がありますが、時間のトラブルに関しては最も多いトラブルとなっています。
こちらが夕食を用意しているのにもかかわらず、「外で食べてきたからいらない」という帰ってきてから知らされるケースです。
食事の連絡をしてこないトラブルには夕食だけでなく朝食に関しても多くあります。
例えば、朝早く出かける連絡を受けてなく朝食を準備できないこともあります。
長期での滞在ゲストならば1回は起きてしまうケースです。
しかし、こういった事が何度も起きてしまうとトラブルとして報告されます。
門限を守ってくれない
私の家でホームステイの受け入れをしていた留学生の中には門限を守らない子は一人もいなかったのですが、他の家庭では夜遊びをして迷惑をかけてしまう留学生もいるようです。
他にも、「何時に帰ってくるかわからないから寝られない」といった報告もあげられています。
受け入れするご家庭に子供がいると悪影響を受けないか心配になりますよね。
また、本人も予想していないようなトラブルに巻き込まれてしまうかもません。
友達と約束していて出かけたい場合など、どうしても遅くなってしまう場合には事前に行先と帰宅時間を伝えてもらうというのが良いでしょう。
留学生本人に強く言っても聞いてもらえない場合は各地域担当者などに相談してください。
シャワー(お風呂)が長い
基本的に外国人は湯船に浸かることなく、ほとんどがシャワーで終わらせてしまうので、水の使用量が増えてしまうのは最初から諦めるほうが良いかもしれません。
各家庭で、シャワーを使う時間のルールを決めるなどすると良いですね。
ホームステイ受け入れトラブル:言葉
次に、ホームステイ受け入れトラブルで多いのは「言葉」です。
お互い会話がスムーズにいくまでは、難しい問題です。
- 日本語を覚えてくれない
- 英語を教えてくれない
こちらも詳しく解説していきます。
日本語を覚えてくれない
日本に来る留学生は日本語や日本の文化を学びに来ているはずなので、「日本語が通じないから」と言って英語ばかり無理に話す必要はありません。
私の家庭に来ていた留学生も、最初は家族皆頑張って伝えようと必死で英語を話していました。
しかし、学校に通いクラスメイトと会話するうちに、どんどん日本語で会話できるようになっていました。
おまけに、方言などもしっかりと身に着けていました。
無理して英語ばかりを使って話していると、英語で大丈夫なんだと期待されてしまうと困るので家庭での決まり事を説明する以外は日本語での会話をオススメします。
英語が分からなくて気後れしながらの生活よりも、
「日本語がわからなくても全然心配いらないからね!」
という姿勢で日本語での会話をするほうが留学生も安心して過ごせるのではないでしょうか。
英語を教えてくれない
「英語を教えてもらえるかもしれない」と期待してホームステイの受けいれをすることもあるかもしれません。
しかし、留学生は英語の教師ではないので英語を教えてくれなかったり話してくれなくても仕方ありません。
会話している中で、「日本語ではこう言うんだよ」といった場面がありますよね。
私の家ではその時に「英語では何と言うの?」と聞いて英語での言い方を教えてもらっていました。
ただ、学校で習うように教えてもらうのではなく、会話の中でうまく英語を教えてもらうのが良いのではないでしょうか。
ホームステイ受け入れトラブル:生活
ホームステイ受け入れトラブルの3つ目は「生活」です。
- ホームシックになる
- 病気や事故に合う
- 恋愛関係でこじれる
- 学校行事の多さ
- 部活動で病んでしまう
これらのトラブルも1つずつ解説していきます。
ホームシックになる
毎日連続して不安や緊張が続いてしまうと、キャパを超えてしまいパンクする留学生もいて「家に帰りたい」と悩んでしまう留学生がいます。
しかし、留学している間はホストファミリーである「あなた」の家が留学生の帰る場所です。
突き放すようなことはしないで、優しく見守って、自分の子どものようにしっかりとコミュニケーションを取るようにしてあげてください。
留学生本人が不安や悩みなど話してくれるようであれば相談に乗り、何も話せないのであればそっと見守ってあげるようにしましょう。
私の家では、留学生の国の料理を作ったり、クラスメートを呼んでホームパーティなどして気分転換できるようにしてました。
病気や事故に合う
日本に滞在中の緊急の出来事や、病気やケガの対応はどうしたらいいのかわからないといったトラブルです。
ちょっとした風邪や小さいケガなどの場合は、温かい食べ物を与えたり、できれば病院には付き添ってあげるなど無理しない程度でサポートしてあげてください。
病院代は加入している海外保険から出るので、負担はないので心配いりません。
恋愛関係でこじれる
ごく稀なことですが、日本で恋人ができてしまったため帰国を断ったり、妊娠してしまうなどの恋愛関係のトラブルを起こしてしまう留学生もいます。
自分たちで解決できないと感じたら仲介団体の担当と相手のご両親に相談した上で対処してもらうしか方法はありません。
学校行事の多さ
留学生の受け入れを認可している高校の中には、それを売りにしていることもあり留学生に色々な行事や体験への参加を促すようなことがあります。
学校の行事や体験を留学生が楽しんでいる時は問題ないでしょう。
しかし、慣れない生活している中で、学校行事などが多く疲れているように見受けられた場合は保護者として学校側に連絡を入れることも必要です。
部活動で病んでしまう
日本の部活動は厳しいということはよく知られています。
高校生の場合、希望して入った部活動が厳しく指導されているようであれば、心労で病んでしまうこともあるかもしれません。
留学生と話し合いをして、学校側にも連絡をした上で部活動を問題なく辞められるように取り計らうことが必要です。
迷子になる
留学生あるあるですが、日本語がまだ上手く話せない留学生は迷子になってしまう確率は大なんです。
今では携帯があるのでそこまで問題ではありませんが、携帯などがない時代には迷子になり家に帰って来られないことは日常的によくある事でした…。
必ず何時でも連絡が取れるように携帯で連絡先(ラインなど)を交換し、何かあればすぐに連絡が取れるようにしておくことが大事です。
ホームステイ受け入れトラブル:家庭内の問題
ホームステイ受け入れトラブルの4つ目は「家庭内の問題」です。
- ルールを守ってくれない
- 手伝いをしてくれない
それでは1つずつ解説していきます。
ルールを守ってくれない
生活環境や習慣の違う他人が家に入ってくるので、今までのようにはいかないことは仕方のないことです。
家庭内のルールを守ってもらうために、ルールの書かれたメモを留学生に渡しておく、留学生の目に留まるようにメモを張っておくのも良いかもしれません。
物事を伝える時に曖昧に言ってしまう場合、相手にちゃんと伝わらないことが多く、日本人にしては「明確すぎるかな?」と思うくらいハッキリと伝えるのも大事です。
手伝いをしてくれない
手伝いをするようにルールとして決めているにもかかわらず、掃除をせず部屋が汚い、食事の後片付け、携帯やテレビを見ていて手伝いをしてくれないといったトラブルもあります。
私は高校生の頃に受け入れしたから同年代ということもあり、「一緒に洗いものしよう」「一緒に片付けしよう」と声かけしてましたね。
それでも手伝いをしなかった時などは、注意されていたので面倒だと感じるかもしれませんが、毎回声掛けなどしっかりとしていくのが良いですね。
ホームステイ受け入れトラブル:人間関係
ホームステイ受け入れトラブル5つ目は「人間関係」です。
- 自己主張が強い
- 相性が合わない
- 日本文化に興味がない
- マナーを理解してくれない
それでは、1つずつ解説していきます。
自己主張が強い
海外ドラマなどを見ていると分かる通り、日本人と比べて自己主張が強い人が多いですよね。
当人は悪気などなく「この料理は美味しくない」「日本の文化は釈然としない」など言ってくるので、苛立ちを感じることもあります。
国によっては気配りのできない子もいるので、「日本ではそんな言い方はしない」など、こちらも遠慮しないで意見やルールなどきっぱりと言って主張するのもいいでしょう。
相性が合わない
生活環境の違いや性格もあって相性の合わないタイプとの生活は大変さも大きいです。
長期間の受け入れは初めての場合やめておくほうが良いのではないでしょうか。
ただ、相性が合わない理由として、自分たちが思い描いていた留学生が来なかったというくらいであれば、留学生と生活していく中で気持ちも変わってくるかもしれません。
ホームステイで来る留学生には、内向的で大人しい子もいればとても元気で明るく活発な子もいたり本当に様々です。
ですが、反抗が激しい場合や一緒に生活するのが難しく感じた場合は、無理せず仲介団体の担当者に相談しましょう。
場合によってホストチェンジすることも検討しなければならないこともあります。
日本文化に興味がない
ホームステイで日本に来る留学生の全てが日本に興味を持って来るわけではなく、たまたま枠が空いてたのでこれといった理由もなく日本に来たという留学生も中にはいるのです。
興味を持たないまま日本に来た留学生を旅行に連れて行っても全く無関心であったり、反応も薄くてつまらなそうに感じ取れることも普通にあり得ます。
たとえ日本文化に興味なかったとしても、休みの日に一緒に買い物したり、家で一緒に料理やお菓子など作ってみるのも良いかもしれません。
他にもキャンプやBBQするなど家族として楽しく過ごせる機会はありますので、あまり心配することはありません。
マナーを理解してくれない
日本では当然のようにしている食事の前のあいさつや、毎日お風呂に入るなど、そういった当たり前のことがわからなかったりします。
しかし、私たちも海外に初めて行った場合には最初から全て理解できるなどということは無理ではないでしょうか。
理解してもらえるまで根気強く教えていくか、気にするようなことでもないのであれば外国人だから仕方がないと諦めることも必要です。
ホームステイ受け入れでトラブルが起こらないための対処法
ホームステイ受け入れで少しでもトラブルにならないようにしていくための対処法を説明していきますのでぜひ参考にしてみてください。
- 最初にルールを設ける
- お客様扱いしない
- トラブルについて話し合う
- 先入観を捨ててまずはコミュニケーション!
- 1人で悩まずエージェントに相談
最初にルールを設ける
ホームステイの受け入れがスタートしてから留学生に予め守って欲しいルールを早い段階で伝えておくことが大事です。
優先度が高いものに関してはメモに書き出して壁などに貼っておくのも良いでしょう。
最初が肝心なのでうやむやの状態にしておくと、その先「まぁこれくらいで大丈夫だろう」と適当にされることもあるので、守ってもらいたいルールをしっかりと最初に伝えましょう。
ルールを書いたメモを壁に貼るだけでなく留学生本人に手渡しておくことも大事です。
お客様扱いしない
ホームステイで留学生を受け入れるのは、家族の一員として受け入れることがとても大切です。
留学生が自分の家に来るとなったら当然張り切って、普段の生活より以上にお客様扱いして世話をしてしまうかもしれませんが、「お客様」として迎える必要はありません。
自分の子供に接する時と同じように悪いことをすれば叱る、一家だんらんの時には一緒に楽しんだりお手伝いなどもどんどんしてもらいましょう。
私の家に来た留学生も、食後の片付けも料理の手伝いもしっかり出来ていて、そこから会話も弾んでましたね。
気合を入れすぎず「我が家の日常」に溶け込ませてあげてください。
トラブルについて話し合う
日本では「言わなくてもわかるだろう」「空気を読んで」といったことがありますが、海外では「言葉にしないとわからない」と思っていることを頭に入れておいてください。
まだ日本語も話せない、こちらも英語や他の言葉も話せない場合は、簡単な単語でも構わないので会話をすることが良いでしょう。
先入観を捨ててまずはしっかりとコミュニケーション!
まずはしっかりとコミュニケーションを重ねていくことで、留学生の人柄を理解していくようにしていきましょう。
どんな性格なのか、何が好きで何が嫌いなのかを理解することが重要となってきます。
そうすることで留学生の行動や発言などの違和感もなくなってくるので、「◯◯人」ではなく一人の人間として触れ合うことができます。
私の家の場合もとにかく最初は辞書片手に会話するようにしていき、会話の中から「こんな子だったんだ」「こんな考えを持っているんだ」と理解していくことができました。
そうやって会話していくことで絆も深まっていき、「最初はどうなるんだろう」と思ったけれど留学生の受け入れをして良かったという家族は多くいらっしゃいます。
1人で悩まずエージェントに相談
ホームステイで留学生を受け入れる場合、必ず仲介団体や留学協会を仲介するので、団体などの担当者に相談することもとても大事です。
留学生の行動にどうしても目に余ってしまう場合は、家族だけで解決するのではなく学校側や団体の担当者などに相談してください。
様々な相談を受けていたりもしますので、一人で悩んだりしないで相談してみてください。
ホームステイ受け入れトラブルのまとめ
ホームステイの受け入れでトラブルとなるのは、コミュニケーションが不足していることが多くなっているのでまずは会話をしっかりとしていきましょう
日本語も分からない、友達もできないし食事も自分には合わない。
留学生にとってこのような辛い環境に置かれるとストレスも溜まってきてしまい、普段の欠点がより増して出てしまうものです。
余程の事がない限り、知らない国で頑張って生活しているんだなと多めに見てあげることも大切です。
留学生を受け入れて一緒に生活するとストレスもありますが、友達呼んでパーティーしたり一緒に料理を作ったり、普段できない経験もたくさんして楽しい思い出を作れると良いですね。
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