「楽しみにしていたホームステイの受け入れでトラブルが・・・」
「みんなどうやって乗り越えているの?」
ホームステイで留学生を受けいれた時には、何かしらトラブルって発生しやすいものです。
しかし、トラブルを乗りきるための「対処法」が分かっていると安心できますね。
ここでは、ホームステイでよく起こってしまうトラブルと、対処法を紹介していきます。
ぜひ、参考にしてみてください。
ホームステイ受け入れトラブル:時間
ホームステイの受け入れで最もよく発生するのが「時間」に関するトラブルです。
留学生との生活では、食事や帰宅時間、シャワーの使い方など、日常の些細なタイミングの違いがトラブルの引き金になることがあります。
ここでは、ホームステイ受け入れ時に起こりやすい3つの時間トラブルについて紹介します。
食事の連絡がない
ホームステイ受け入れでよく聞かれるのが、「夕食を用意していたのに、外で食べてきたと後から言われた」というケースです。
特に夕食や朝食に関して、留学生から事前に連絡がないと、準備していた側は困ってしまいます。
長期滞在の留学生であっても、1度や2度は起こり得ることでしょう。
しかし、それが何度も続くと、家庭内の不満につながりかねません。
ホームステイを円滑にするには、事前連絡のルールを明確に伝えることが大切です。
門限を守らない
「帰宅時間が分からず眠れなかった」
「夜遅くまで外出していた」
という報告も、ホームステイ受け入れ家庭から多く寄せられています。
門限のルールがあっても、伝え方が曖昧だったり、日本と文化の違いを理解してもらえていないと守られにくいものです。
門限を伝える際は、理由も含めて丁寧に説明し、万一破った際の対処方針も共有しておくと安心です。
どうしても守れない場合は、事前に行き先と帰宅予定を伝えてもらうようにしましょう。
シャワー(お風呂)が長い
ホームステイの受け入れで意外に多いのが、シャワーの時間に関するトラブルです。
特に外国人留学生は長時間シャワーを浴びる習慣があることも多く、水道代や家族の入浴時間への影響が懸念されます。
あらかじめ「シャワーは〇分以内でお願いね」と具体的なルールを設けておくことで、防げるケースが増えます。
トラブルを未然に防ぐには、文化の違いを尊重しながらも、家庭内のルールを明確にすることが重要です。
ホームステイ受け入れトラブル:言葉
ホームステイの受け入れでは、「言葉の壁」によるトラブルも頻繁に発生します。
日本語が通じず意思疎通ができないことや、英語が期待したほど教えてもらえないことなど、言語面でのギャップがストレスの原因になることがあります。
ここでは、ホームステイ受け入れにおける代表的な言葉のトラブルと対処法を紹介します。
日本語を覚えてくれない
「日本語をもっと覚えてくれると思ったのに…」と感じる受け入れ家庭も少なくありません。
確かに、ホームステイで来日する留学生の目的は日本語や文化の学習ですが、生活初期は英語に頼ってしまう傾向があります。
私の家庭に来ていた留学生も、最初は家族皆頑張って伝えようと必死で英語を話していました。
しかし、学校に通いクラスメイトと会話するうちに、どんどん日本語で会話できるようになっていました。
おまけに、方言などもしっかりと身に着けていました。
ホストファミリーが必要以上に英語で会話しすぎると、「英語で通じる環境」と思わせてしまうこともあります。
家庭内では、できる限り日本語を使いながら「日本語で大丈夫だから安心してね」という姿勢で接すると、自然と日本語に慣れていきます。
英語を教えてくれない
ホームステイを通して「英語を教えてもらえるかも」と期待してしまうケースもあります。
しかし、留学生は英語の教師ではなく、勉強をしに来ている立場です。
家庭内で無理に英語を教えてもらおうとすると負担になる可能性もあります。

日常会話の中で「この日本語、英語では何て言うの?」と自然に聞くことで、気軽に英語表現を学べるでしょう。
ホームステイ受け入れの目的は、文化交流と生活体験ですので、お互いが負担にならない距離感を大切にしましょう。
ホームステイ受け入れトラブル:生活
ホームステイの受け入れにおいては、生活面でのトラブルも多く報告されています。
ホームシックや体調不良、恋愛や部活動の悩みなど、予期せぬトラブルが日常の中で起こる可能性があります。
ここでは、ホームステイ受け入れ時に起こりやすい生活トラブルとその対処法を詳しく解説します。
ホームシックになる
言葉も文化も違う環境での生活に、不安や孤独を感じてホームシックに陥る留学生も少なくありません。
ホームステイ受け入れ家庭としては、責めるのではなく、まずは話を聞いて気持ちを受け止めることが大切です。
「あなたの家がこの子の帰る場所」だと意識し、自分の子どもを思う気持ちで寄り添いましょう。
気分転換として、料理を一緒に作る、友達を招いてホームパーティーを開くなどの工夫も効果的です。
病気やケガをしたとき
ホームステイ中に風邪を引いたり、軽いけがをした場合の対応も不安要素のひとつです。
受け入れ家庭は、温かい食事や睡眠のサポートを心がけ、必要があれば病院へ付き添うようにしましょう。
留学生は基本的に海外保険に加入しているため、医療費の心配は少ないです。
ホームステイ受け入れにおいては、体調管理も安心感のある生活づくりの一環です。
恋愛関係のトラブル
まれに、留学中に恋人ができたことで生活リズムが乱れたり、問題に発展するケースもあります。
場合によっては、帰国拒否や妊娠といった深刻な問題に発展することも。
ホームステイ受け入れ家庭だけで対処せず、必ず仲介団体や学校、留学生の保護者に相談することが重要です。
学校行事の多さ
学校によっては、行事や体験活動を積極的に勧める場合があります。
参加自体は良い経験ですが、慣れない生活環境の中で過度に行事が詰め込まれると心身に負担がかかることも。
疲労やストレスの兆候が見えたら、ホームステイ受け入れ家庭として学校側に相談する配慮が求められます。
部活動での心労
日本の部活動は熱心である一方、厳しさが負担になることもあります。
自分から希望して入った部活でも、指導が厳しくメンタル的に追い詰められてしまう留学生もいます。
異変に気づいたら話を聞き、必要に応じて顧問や学校へ相談し、退部の調整を行うようにしましょう。
迷子になってしまう
日本語に慣れていない留学生が迷子になるのは、ホームステイあるあるです。
今はスマートフォンで連絡が取れますが、連絡先の共有や、LINEなどの登録は初日に済ませておくと安心です。
「ホームステイ受け入れ初日=連絡体制の確認日」として意識しておきましょう。
ホームステイ受け入れトラブル:家庭内の問題
ホームステイ受け入れにおいては、家庭内のルールや家事への関わり方などがトラブルの原因となることもあります。
文化や生活習慣の違いから、当然と考えていたことが伝わらず、ストレスになることもあります。
ここでは、家庭内で起こりやすいトラブルとその対応策を紹介します。
ルールを守ってくれない
ホームステイで留学生を受け入れると、家庭ごとのルールをしっかり伝えていても、それを守ってもらえないと感じる場面があります。
特に、「食事の時間を守る」「共有スペースはきれいに使う」といった生活習慣の違いから、トラブルにつながることがあります。
ルールは口頭で伝えるだけでなく、紙に書いて手渡したり、目に留まる場所に貼っておくと効果的です。
あいまいな表現は避け、「はっきりとした言葉」で伝えることが、ホームステイ受け入れにおけるトラブル回避につながります。
手伝いをしてくれない
「一緒に暮らしているのだから、少しは家事を手伝ってほしい」と感じる家庭も多いでしょう。
特に「洗い物をしない」「片付けを手伝わない」など、協力的でない様子が続くとストレスになります。
ホームステイ受け入れのスタート時点から「この家では手伝いも家族の一員としてお願いしている」と明確に伝えることが大切です。
また、「一緒にやろう」と声をかけて、共同作業として取り組むことで自然に家事参加の意識を育てられます。
それでも手伝いをしなかった時などは、注意されていたので面倒だと感じるかもしれませんが、毎回声掛けなどしっかりとしていくのが良いですね。
ホームステイ受け入れトラブル:人間関係
ホームステイ受け入れにおいて、最も繊細で対応が難しいのが人間関係に関するトラブルです。
自己主張の強さや相性の不一致、日本文化への無関心、マナーの違いなど、価値観の違いが家庭内の雰囲気に影響を及ぼすこともあります。
ここでは、ホームステイ受け入れ中に起こりやすい人間関係のトラブルについて紹介します。
自己主張が強い
文化の違いから、日本人よりも自己主張が強い留学生も少なくありません。
「この料理は苦手」「日本の習慣は理解できない」とはっきり口にすることで、受け入れ家庭が戸惑ってしまうことがあります。
ホームステイの受け入れでは、無理に合わせようとせず、「日本ではこのような言い方は控えるよ」と丁寧に伝えることが大切です。
相手の個性を尊重しつつも、日本の生活ルールやマナーはしっかり共有しましょう。
相性が合わない
性格や価値観の違いにより、どうしても相性が合わないと感じる場合もあります。
留学生の態度に違和感がある、会話が噛み合わないといったことが続くと、受け入れ家庭側のストレスは大きくなります。
ホームステイ受け入れが初めての家庭であれば、まずは短期滞在から始めるのもひとつの方法です。
どうしても関係がうまくいかない場合は、無理せず仲介団体へ相談し、ホストチェンジを検討することも選択肢として考えましょう。
日本文化に興味がない
「せっかくホームステイを受け入れたのに、日本の文化に興味を持ってもらえない…」
と悩む家庭もあります。
旅行やお出かけを提案しても、反応が薄くがっかりしてしまうこともあるかもしれません。
しかし、日常の中でできること—たとえば一緒に料理をしたり、テレビを見ながら感想を共有したり—を通して、日本の暮らしを自然に楽しんでもらえるよう心がけてみてください。
関心を引き出すには、身近な体験の共有が効果的です。
マナーを理解してくれない
食事の前に「いただきます」を言う、毎日お風呂に入るなど、日本では当たり前とされるマナーが通じないこともあります。
こうした違いは、最初から理解してもらうのは難しく、戸惑う場面も多いでしょう。
ホームステイ受け入れでは、「郷に入れば郷に従え」の考え方をやさしく伝えながら、少しずつ生活習慣を共有していくことが大切です。
焦らず、繰り返し説明することで理解が深まっていきます。
ホームステイ受け入れでトラブルが起こらないための対処法
ホームステイの受け入れでは、トラブルを完全に防ぐことは難しいかもしれませんが、事前に対策をしておくことで、多くの問題は未然に防ぐことができます。
ここでは、ホームステイ受け入れでトラブルが起こりにくくなる具体的な対処法をご紹介します。
最初にルールを設けて伝える
ホームステイの受け入れ初日がとても重要です。
生活ルールは曖昧にせず、明確に伝えるようにしましょう。
食事の時間やシャワーの使い方、門限、共有スペースの使い方など、特に大切なことはメモにして手渡しするのがおすすめです。
壁に貼っておけば視覚的にも繰り返し確認できるため、トラブルを未然に防ぎやすくなります。
お客様扱いしない
ホームステイの受け入れでは、留学生を「ゲスト」として特別扱いしすぎないことが大切です。
あくまで家族の一員として迎え入れるという姿勢を持ちましょう。
お客様扱いが続くと、距離が縮まらず、本音での会話が難しくなることもあります。

私の家に来た留学生も同様、食後の片付けや簡単な家事なども家庭の一員として協力してもらうことで、自然とコミュニケーションも深まりました。
気合を入れすぎず「我が家の日常」に溶け込ませてあげてください。
トラブルがあれば話し合う
ホームステイの受け入れでは、「言わなくても伝わるだろう」と考えるのではなく、小さなことでも言葉にして伝える姿勢が大切です。
文化や言語の違いがあるからこそ、曖昧な表現を避けて、ストレートに伝えることが誤解の防止につながります。
話し合いは感情的にならず、落ち着いた雰囲気で行うようにしましょう。
先入観を捨ててまずはしっかりとコミュニケーション!
「◯◯国の人はこういう性格だろう」といった先入観を持たず、まずは一人の人として向き合うことが大切です。
初めは辞書を片手にでもかまいません。
日々の会話を重ねる中で、相手の性格や考え方が見えてきます。
ホームステイ受け入れの基本は、コミュニケーションを通して信頼関係を築くことにあります。
一人で抱え込まず、エージェントに相談する
どうしても家庭内で解決が難しいと感じた場合は、無理をせず、留学エージェントや学校の担当者に相談しましょう。
ホームステイの受け入れでは、第三者に入ってもらうことでスムーズに解決するケースも多くあります。
問題を抱え込まず、早めに周囲と連携することが、トラブルの長期化を防ぐカギとなります。
ホームステイ受け入れトラブルのまとめ
ホームステイの受け入れでは、日常の中でさまざまなトラブルが起こる可能性があります。
特に、生活リズムの違いや言葉の壁、人間関係の摩擦などは、事前に対策しておかなければ大きなストレスになることもあるでしょう。
トラブルの多くは、コミュニケーション不足や文化の違いによるすれ違いから生まれます。
日本語が通じない、生活習慣が合わない、思っていたよりも相性が合わないといった悩みは、誰にでも起こり得るものです。
だからこそ、受け入れ家庭側が「理解しよう」とする姿勢を持ち、ルールや思いを丁寧に伝えることが何よりも大切です。
また、無理に全てを一人で抱え込まず、留学エージェントや学校担当者と協力しながら解決していく意識も必要です。
トラブルはあって当然と捉え、その中で信頼関係を深めていくことこそが、ホームステイ受け入れの本当の魅力につながります。
トラブルを乗り越えた先には、家族のように心を通わせる時間や、かけがえのない思い出が待っています。
受け入れに不安がある方も、ぜひ前向きにチャレンジしてみてください。
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